なぜモバイルアプリを建築模型職人が作り始めたの?というお話

「モバイルアプリ開発は簡単」と言われたところで、きっかけがないと作ろうとは思わないですよね。そもそもハードルも高そうだし、無料でできるのかも分かりません。そこで、管理人tecoがモバイルアプリにハマったきっかけをメリットデメリットも含めまとめました。

Youtubeが始まり

建築模型職人のteco(私)は、2011年から動画で模型の作り方を公開していました。3年前に閉鎖するまで12,000名の登録者さんと録画やライブ配信を共有し、メンバーシップで有料会員になってくれる方もいらっしゃったんです。でも、理想のコミュニティというわけではなく、正直言うと迷惑な視聴者も増えていましたから、思い切って2021年3月にやめてしまったんです。

Slack、discordなど

その頃、巷ではオンラインサロンやコミュニティアプリが盛んに使われ、tecoもメンバーシップにいた方々と新たな場を模索していました。でも、オンラインサロン系のプラットフォームは利用料金が高く、Slackやdiscordは使い勝手が初心者には難しかったので不評でした。

WordPress

そんなこんなでコミュニティはイマイチのまま、WordPressで作った建築模型の作り方サイト「もけると」を作成(リニューアル)し、Youtubeで公開していた動画の約半分の400本を移行する作業が完了。取り合えず無料会員登録もできるようになっていました。実はこのサイト「AppTown雫石Project」とテーマ(テンプレート)は全く同じです。記事が書けて、アプリ紹介ができて、会員も募ることができる便利な有料テーマです。

驚愕の見積もり額

同時にアプリ作成会社の一括見積サービスで4社見積もりを取っていたのですが、200万~1200万円という数字を見せられ呆気に取られていました。それに、完成まで半年なんて待っていられない期間を提示されたら幻滅です。そんな理由で「自分で作ったほうが良くね?」という発想に至ったんです。WordPressでサイトが作れたんだからアプリも作れるよね、という割と安易というか楽観的な理由でした。

NoCodeというもの

ちょうどその時期、NoCode(ノーコード)という言葉を知り、調べ出しました。誰でも「プログラミングのスキルが必要でしょ?」「専門知識を学ばないといけないんじゃない?」と思うところですが、このNoCodeはプログラミングの知識ゼロでモバイルアプリ開発ができるというものだったんです。例えば、NocodeでTwitter(現X)やInstagramといったサービスに近いアプリも作れるとなると期待大です。

当時は無料

そこで、NoCodeCampというプログラマーやエンジニアも参加するサロン(有料)に入り、素人ながらプロの有益なアドバイスを受け「もけると談話室」というコミュニティを完成させました。当時は無料で作成と運用が可能な「adalo」というアメリカのNoCode作成ツールを使ったことで実現できたんです。実質、NoCodeCampのサブスク料金だけでできたことになります。ただ、英語だったのでその点は苦労しましたし、アプリ構築にはプログラマーのモノの考え方(アプリを組み立てる思考)を知る必要はありましたが、そこは何とかクリアできました。もちろん、未だにプログラミングは全くできません。

なぜお手製サロン?

かなりハショッた説明でしたが、モバイルアプリを始める経緯を書かせて頂きました。結論、無料でより使いやすくシンプルなサロンを始めるにはお手製が一番だったということです。それから2年の間に、「adalo」を使い20個以上のアプリを作り、現在も10個くらい動かしています。個人的なアプリ(例えば寄付金計算アプリとか)やchatGPTの有料版をやめていなければ楽しいチャットアプリ(ムツゴロウさん風に話してくれるとか)も数個ありました。

メリット

何より素晴らしいのが一度覚えると数時間で簡単なアプリを作ることができるんです。例えば、「しずったー」はストア公開まで3か月くらい掛けたSNS系アプリなのですが、その「しずったー」をちょっと改良して作った「いしかわったー」は作成に2日、ストア公開を含めるとわずか1週間です。そして、運用しながら改善するスピードが速いこともメリット。「しずったー」は公開から3か月で軽微な修正も含めて20回ほどストア更新しています。

デメリット

アプリ開発を始めた当初は無料で簡単なアプリを作成し、運用までできていました。それが今も続く「新もけると談話室」なのですが、残念ながらドンドン価格改定が進み、今ではメチャクチャお金を掛けなければ維持できないところまで来ています。ちなみに、tecoの場合は諸々含め、毎月2万円くらいアプリ開発に投資しています。楽観的に言えば酒もタバコも無縁なので、それらのお金がすべてアプリ開発に回っているような感じ。とはいえ・・・高いです。

まとめ

ここまで読み進めてくださってありがとうございます。ちょっと残念な終わり方になりそうなので、「adalo」にそっくりな国産アプリ「Click」が今後期待されるお話だけしておきます。実は2023年、「Click」は経営難で会社が変わり、2024年からかなりお高い価格設定になってしまいました。ただ、国産というメリットはあり、かつ、コミュニティも存在する点、そして、まだ会社が変わって日が浅いこともあり今後に期待しています。

いかがでしたか?モバイルアプリを作り始めた経緯と、NoCodeの日本での現状から、ちょっとは興味を持たれました?最後にもう一つ言いたいことを書いておきます。tecoは建築模型職人です。一般には分かりづらい図面に替わって模型で理解を深めてもらうんですが、アプリも同じような側面を持っています。分かりづらい説明をするより、アプリを作って実際に見てもらうことで理解を深めてもらうことが意外と容易にできます。例えば、いわて雪まつりを復活させたくて「いわて雪まつりを復活させたい応援アプリ」を作りました。結果、今ではいわて雪まつりの後継イベントが2つになってしまいました(;^_^A

以上、なぜモバイルアプリを建築模型職人が作り始めたの?というお話でした。今後はマネタイズも考慮に入れてしっかり運用できるよう努めようと考えています。

teco

teco建築模型とモバイルアプリの職人です

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普段は建築模型の職人です
アプリ開発はコミュニティ系を得意としています

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